去年、僕は四年間かけてようやく自力で見つけた「自分だけが知っているイソマグロ・ポイント」がある島に移住し、厳しい漁船生活の合間に納得がいく一本を突くことができた。
184cm、63kgと当初の目標を大きく上回るイソマグロだった。
まさか自分がそんなに大きなマグロを、長年狙ってはいたけれども本当に、仕留めることができるとは思っていなかった。
その時自分が持てる全てを動員し、純度の高い熱量で挑むことで、それまでの自分の能力をはるかに飛び越えて仕留めることができた、そんな感覚があった。
これ以上の結果は望めない、そんな達成感のある特別な一本を手にしたとき、僕が思ったのは、「もっと難しい場所に挑みたい」という思いだった。
その場所では、さらに大きな獲物が狙えることもわかっていた。
海のリズムを掴んだ今、結構な確率でより大きな、場合によっては100kgを超えるようなマグロも獲れるであろうことは、自分自身が一番理解できていた。
でも、もっと難しい場所でに挑戦したい。
そんな思いは日に日に大きくなった。
そしてイソマグロを狙い始めて早6年目、マグロを狙って訪れた場所でたまたま出会ったメンバーで始まったのが Mission100のプロジェクト。水中写真家、水中ビデオグラファー、ビジネスマン、なんと全員が熟練のスピアフィッシャーマンたち。
そんなメンバーで初めての海域に挑み、今までと全く違うダイナミックな海に翻弄されながら、なんとか結果を出すことができました。
まずは全員が無事に帰ってこれたことを、海の神様に感謝して