今年もギリシャ・カラマタにトレーニングしに戻ってきました。
なんと3年連続で来ているここは、僕の原点です。
滞在は1ヶ月、目標は「自己ベスト50mを更新して、人生初の大会に出る」ことでした。
が、結論から先に言うとうまくいかず、大会にも出ずに帰国しました。
7月からこの大会を目標にトレーニングをしてきて、知り合いづてにクロアチア人のコーチについていただきトレーニングを進めてきました。
9月のトレーニング中に50mをやった際、ずっと課題だったスクイズ(水圧に肺が負けてしまい、出血する怪我)が再発してしまいました。それまで結構トレーニングを頑張ってきていたので、スクイズが出てしまったのがショックで…
そこから50mが怖くなってしまいました。
慣れ親しんだギリシャの海で潜りたい気持ちが先行し、ここまで来ましたが、予想以上に季節が変わるのが早く、水温が冷たかったりトレーニング中のスコールで体が冷え切ってしまったりと、スクイズが起こりやすい条件が揃ってしまいました。
大会までの日にちが迫り、思い描いていた深度と現実のギャップに悩み、潜るのがキツくなってしまいました。
そんな時、仲間に救われました。
ここカラマタの拠点FCGは、僕が去年インターンシップをしていたヨーロッパ一のトレーニングセンターです。
コロナ禍で世界中のセンターが閉鎖されていた2020年、世界中から行き場をなくしたダイバーが集まり、多忙を極めました。午前中にAIDAの大会でセーフティをやって、午後はCMASのヨーロッパ選手権、その後夕方までトレーニングセッションのサポートをして陸に戻り、夜まで翌日の大会運営の準備をこなす。1ヶ月のうち休みが2日とかしかなかった忙しい日々を共にくぐり抜けた仲間が、一年越しにギリシャに帰ってきてもまだ働いていました。
コロナもピークアウトした今年は昨年ほど忙しくなく、毎日一緒に夜ご飯を作って食べたりしていい時間を過ごせました。
帰りがけのアテネでは、僕の活動を2019年からサポートしてくれているスポンサーのXT Diving Proのみんなにも会うことができ、こちらもいい時間を過ごせました。
思い描いたような潜りはできませんでしたが、いい仲間に恵まれたなと思います。
帰国して体を休め、また1から頑張ります。